基本のハーブの使い方

ハーブというとヨーロッパの食材のようで敷居が高く感じられますが、日本でも古来から使われています。

例えば、シソ。夏場の暑い時期には食欲をアップしたり、殺菌作用があるのでお弁当に入れたり、ドレッシングのピンポイントとして利用したりと使い勝手がいいものです。山ワサビもそうです。ピリッとした味は食材を引き立ててくれます。ドクダミや日本茶、桑の葉もそうです。昔から使われている植物療法はこれまでに培われてきた経験があるので確かさがあります。

せっかく身近にあるハーブを生活に取り入れてみましょう。

使い方を紹介してみました。

ハーブティーの作り方

■ホットハーブティー(熱湯を使って作る方法)

  1. ローズヒップやダンディライオンのように硬い実や根は使う前に細かくカットしたり、スプーンの背ですり潰したり砕いたりします。リンデンのように葉っぱが大きいものはハサミでカットしておきます。そうすると有効成分がしっかり抽出できます。
  2. ティーポットにハーブ(ドライでもフレッシュでも)を入れて熱湯(95度C以上)を入れます。熱湯を使ってもハーブ中のビタミンCは完全に壊れることがありません。水は汲みたての水道水を使います。
  3. 蓋をして3〜10分ほど蒸らします。花や葉などは3分ほど、根っこや果実から取れたハーブは5〜10分ほど蒸らすといいでしょう。
  4. ティーカップやマグカップに注ぎます。最後の1滴まで注ぎ入れましょう。

 



■アイスハーブティー(ホットハーブティーを冷やしたもの)

  1. ホットハーブティーを作ります。少し濃いめに作ってもいいでしょう。
  2. 常温になったら冷蔵庫で冷やしてから飲みます。
  3. 濃いめに作った場合は氷などを入れるといいですね。

《おすすめブレンド》

*ペパーミント&レモングラス&バタフライピー

すっきりとさっぱり!夏の暑さも吹っ飛びます。色も涼しげです。

 

*ハイビスカス&ローズヒップ

ビタミンCやクエン酸を含むので疲労回復や運動の後に。

 



■水出しハーブティー

  1. 容器にドライハーブを入れ、水を注ぎます。
  2. 蓋をして、常温で6時間置く。
  3. ハーブを茶こしでこします。
  4. 冷蔵庫で冷やしておく。

時短:ティーパックにハーブ入れてペットボトルに入れるだけ。冷蔵庫で6時間ほど入れておきます。

《おすすめレシピ》

*マテ茶のハーブティー

鉄分やカルシウムが多く含むので貧血の方におすすめ。

熱湯でないと抽出できないカフェインが少ないのでおやすみ前にも飲むことができます。

*レモンマートル茶のハーブティー

レモンマートルはレモンよりレモンの香りがします。さっぱりとして飲みやすいです。夏は炭酸に入れても美味しいです。


チンキ剤の作り方

植物をアルコール(ウォッカ、果実酒、焼酎)などに浸して、植物の有効成分をアルコール液に抽出する方法です。

 

植物に含まれる水溶性と脂溶性の成分の両方とも抽出できるので、大変有効です。

 

チンキ剤は薄めて飲んだり、湿布剤や化粧水として利用します。


芳香浴剤・蒸気吸入剤・フェイシャルスチーム剤

ボウルなどに入れたハーブに熱湯を入れて、蒸気を吸入したり、蒸気を空気中に拡散したり、バスタオルを被って顔に当てたりします。

ハーブの香りや有効成分が脳に働き変えたり、結構をよくしたりして、血の巡りをよくします。

 

ハーブはドライでもフレッシュでもいいです。

 


湿布剤

お湯でハーブを抽出するか、チンキ剤などを利用してタオルなどを用いて不調な部分に当てる方法です。

皮膚からハーブの有効成分を直接吸収させる方法です。

■冷湿布(冷たい水で湿布する方法)

*捻挫・打撲

スペアミント、ペパーミント、ユーカリ、ラベンダー

炎症が治ったら、温湿布に切り替えます。

■温湿布(お湯で湿布する方法)

*肩こり(首や肩にに温湿布)

タイム、ユーカリ、ラベンダー、ローズマリー

*頭痛(首に温湿布)

スペアミント、ペパーミント、ユーカリ、ローズマリー

*腹部の痛み(腹部に温湿布)

カレンデュラ、カモミールジャーマン、ラベンダー 

 


ハーバルバス(薬湯)

ハーブティーを濃いめに抽出して、湯船に入れたり、天然塩や重曹と合わせてドライハーブやフレッシュハーブを入れて楽しむ方法です。

 

ハーブの有効成分が皮膚から浸透して温熱効果を高めます。

また天然塩にはミネラルがたくさん含んでいるので発汗作用もあります。重曹には肌を滑らかにする作用があります。

 

心身ともに疲れた時は湯船でゆっくり浸かると、リフレッシュできます。